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TOHOKU DXTOHOKU DX

地場企業、IT 企業、地銀が一体となり推進する 地場企業のDX プロジェクト

東北経済産業局が運営しております「TOHOKU DX 大賞2023 」で優秀賞(東北地域情報サービス産業懇談会長賞)を受賞しました。米の買付け、販売を行っております株式会社大門米商様の業務を、当社がコンサルティング、システム化を行い、業務のデジタル化や効率化、経営の高度化に成功したことをご評価頂きました。

また、コンサルティングにあたっては、株式会社東北銀行様と協業し、ローカルベンチマークを活用した課題抽出を行い、的確にシステム化を行っていきました。

東北経済産業局ホームページ(TOHOKU DX大賞)  https://www.tohoku.meti.go.jp/s_joho/index_dx.html

写真左から株式会社ネクスト取締役 滝浦重輝、株式会社大門米商 常務取締役 川熊様、株式会社東北銀行 南古川支店 阿部様

取り組みの概要

株式会社大門米商様では、紙の伝票をベースに業務を行っており、事務処理の負荷が高いことで、業務拡大、高度化(分析・過去実績の活用)を進められない状況であった。そこで、株式会社ネクストは業務データを一元管理するデータベースをクラウド上に構築し、タブレット、PC から入力・活用できるシステムを構築。構築したシステムにより紙伝票の処理をゼロにすることに成功し、ボトルネックとなっていた事務処理の負荷が減り、業務拡大を図ることが可能に(図中 ① 、②) 。過去の買付け価格を活用することもできるようになり、買付け精度の向上(③) にも成功。

買付け/販売状況のデータをリアルタイムに分析することも可能になり、経営戦略の高度化(④) や、お客様管理や財務帳票出力など、業務全体のシステム化も実現し業務効率化(④)を行った。

システム構築上の考慮:地域特性である電波が届かないところへの対応

株式会社大門米商様の米の買付け現場は電波が届かないところも多く、電波が届かないとクラウド上のアプリケーションは利用できない。そこで、電波が届かない場所ではタブレット内に置かれたExcel ベースのファイルを直接入力し、モバイルプリンターで買付証等を印刷。

オフィスなど電波が届くところでファイルをGoogle ドライブにアップすると、クラウド上の大門米商データベースに自動登録される仕組みを構築。電波が届かない買付け現場でも使用可能なシステムを実現した。

システムの全体イメージ

株式会社ネクスト 構築チーム

若いエンジニアの柔軟な発想と、発想を素早く実装する確かな技術力で約2 カ月間の短期開発に成功

株式会社大門米商様の業務ピークとなる米の買付け前にシステムを完成させる必要があり、様々なクラウドサービスを駆使しシステムを構築する特性のプロジェクトであった。

今回のプロジェクトを担当したのは、しっかりとした技術力を持ち、新しい技術を素早く習得、柔軟に使いこなすエンジニアとして、20代の若手エンジニア3名をアサイン。

短期に試作アプリケーションの作成を繰り返し仕様を詰めるなど、円滑にプロジェクトを運営し見事、お客様のご期待に応え、期限内にシステムをリリースした。

株式会社ネクストでは、若手エンジニアが技術習得に集中できる環境を整えており、若いエンジニアも確かな技術力を身に付けています。また、IT技術だけでなく設計やドキュメント作成など、バランス良く成長できるようにしており、今回の成果につながったと考えています。

地場企業、IT 企業、地銀が一体となり推進する 地場企業のDX プロジェクト

株式会社ネクスト、株式会社大門米商、株式会社東北銀行による三方よしの取組み

今回のプロジェクトでは、株式会社大門米商様が持つ課題感を、株式会社東北銀行様が業務全体を俯瞰して課題を把握し、課題解決のスキルを持つネクストを繋ぐことから始まりました。地場企業がデジタル技術を駆使し、DX に成功した今回の事例は波及効果が大きい取組みだと思います。

また、株式会社大門米商様が業務効率化・業務を拡大することは、地域の米生産者の観点からも、より多くの生産者が米を高く売ることができ、株式会社東北銀行を中心にシステムの売り手(株式会社ネクスト)、買い手(株式会社大門米商)、そして地域(米生産者)の三方よしの取組みであると考えています。

写真左から株式会社ネクスト取締役 滝浦重輝、株式会社大門米商 常務取締役 川熊様、株式会社東北銀行 南古川支店 阿部様

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